アウロス=エルガーデン(17)は大学をクビになった腹いせに同僚を
抹殺しようとしたが、やたら顔の怖いオッサンに止められてしまい
心ならずも未遂に終わる。
その顔のヤクザなオッサンは何と名門大学の助教授だと言うではないか。
ミスト=シュロスベルと言う顔とはかけ離れた何か甘ったるそうな
ファミリーネームの男の話を掻い摘むと、こうだ。
「君が欲しい」
アウロスはそんな変態に連行され、別の大学へ向かう事となった。
道中、腹いせに山賊を追っ払ったりしつつも無事到着した殺人未遂少年と
変態助教授は、変態の用事に伴い一旦別れる。
その時の変態の発言を要約するとこうだ。
「君は早い方なんだね(嬉しげに)」
ド変態であった。
そんなド変態助教授と別れたアウロスは、自爆テロを決行した少年に
慰謝料を請求しつつ、助教授の部屋に到着。不法侵入を試みる。
しかしそれを遮るべく、一つの影がアウロスの背後に忍び寄る。
「目玉と脊髄と腸を燃やされて自己の焦臭に苛まれながら絶命するか。
全身の部位を少しずつ切断されて傷口の治療もして貰えず腐臭に虐げられながら
寿命が尽きるまで生かされるか。好きな方を選びなさい」
こんな事を言う女性に巡り会ったアウロスの女運はどっちだ。
それはさておき、どうにか生命の危機を切り抜けたアウロスは
これからの宿となる料理店に案内され、そこで殺されかける。
「死、死んではダメです! 私殺人罪で起訴されたくないですよー!」
主役なので死ななかった。
取り敢えず三度ほど死に掛けた一日が終わり、翌日。
アウロスに新しい仲間達が紹介される。
掴みは爆発、爆発すれば何とかなるだろリジル=クレストロイ。
何処にだっているだろ嫌味な二枚目は、出しとけ出しとけレヴィ=エンロール。
常識人が一人は欲しいけど多少は個性がないとねクレール=レドワンス
そして、青○とかつ○みとかド○シーとか言うな、ルイン=リッジウェア。
そんなステレオタイプばかりの面々に囲まれ、アウロスは不安だらけの新生活を
溜息混じりにスタートさせた。
その腹いせにドラゴンゾンビを粉々にしようとしたが、またしても未遂に終わる。
その腹いせにミストをからかったが、それも中途半端に終わる。
精神的な鬱屈が我慢の限界に達したアウロスは、この際誰でも良いので
やっちゃおうとか思ったり思わなかったりしていたが、知的美人の女講師に
手取り足取り指導され、事なきを得る。
しかし30代と知って幻滅。再びストレスが溜まる。
そんなアウロスを救うべく、一人の女性が登場する。
彼女の名は、ラディアンス=ルマーニュ。職業はサービス業だ。
一つ年下と言う事で、倫理的に微妙なポジションではあるが
アウロスは彼女を指名し、鬱積したモノを無事発散させる事ができた。
やたら長く大学内の尊敬を一身に集める毛とのファーストコンタクトも上々。
早速部下を貸し出すと言う約束を取り付けた。
しかしその部下、いきなりアウロスを突っぱねる!
毛の部下ウォルト=ベンゲルのその際の台詞を要約すると、こうだ。
「君じゃ満足できないんだ」
あんまりと言えばあんまりな態度に対し、アウロスは逆に燃えた。
そんな訳で、ストーカーとなった17歳はサービス業の女にあらゆる手段を
用いて彼の情報を得ようと試み、途中怪我したり運動したりしながらも
ついに弱点を見つける事に成功した。
「私……頑張ったよね。もう疲れたよ。羽を休めても……良いかな」
本編にはないここだけのサービス業の女のそんな台詞を無視し、アウロスは
夜の大学へと向かう。
そこにある、修羅場を目指して。
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