■Prologue
何処にでもある、誰にでもある『特別』。
誰もが皆、一つは他人にはないモノを持っている。
それは、例えば思い出であったり、未来であったり、何も現在所持している必要はない。
生命として機能している間は全てに適用され、同時に提供されているGiftだ。
ただ、その特別もまた、社会の中においては序列が付けられてしまう。
その価値基準は様々。
とは言え、ミクロの範囲におけるオリジナリティと、マクロの範囲でのそれとでは、
どうしても後者の方に価値が生まれる。
そして、大部分において常軌を逸したモノを持っている人間は、自然とその存在自体が
特別視される事になる。
例えば、異能力者。
超能力者と呼ばれる事の方が多い彼らは、常に外部から襲ってくる人間の業と闘う事になる。
普通でない事。
誰もが持つそれは、彼らにとっては武器であり、枷。
だからこそ、彼らは選択を委ねられる。
それが例え、残酷な残燭であったとしても――――
■本編 |
第02章 正しくないお金の集め方 第03章 不協和音 第04章 祈り エピローグ 〜予約未来 |
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