戦争。
　それは、平和を謳う現代においては忌むべき行為――――と言うのは綺麗事で、
　実際には、自分に一切関与しない国同士の戦争であれば、寧ろ起こった方が
　ちょっとした刺激になるから良い、と考えるのが、或いは人間の自然な心理なのかもしれない。
　対岸の火事と言う言葉があるように。

　実際、争いに対して強い憧れを抱いている人間は多い。
　尤もそれは、戦争の持つ負の部分ではなく、華とも言える一騎駆けや局地戦等にスポットを当てているからだ。
　そして、戦争において憧憬の対象となる物がもう一つある。

　武器だ。

　殺戮を行う為の禍々しい物なのだが、時として人はそれを忘れ、その造形、その名称、その製造過程に酔う。
　中でも特に、万人が愛して止まない武器があるとすれば。
　
　それは――――剣。

　ただ、それが必ずしも、本来の目的に関して支持されているとは限らない。
　人間が幾つもの顔を持つように、物質もまた、様々な面を持っている。
　剣もまた、幾つもの魅力を有している。
　争いに使われる事のなくなった現代でも、それは変わらない。

　Hello,my friend.
　貴方は、剣のどんな魅力に惹かれますか――――？